*194年*ついに決勝戦!!
やって参りました、この日が!!!
本日は騎兵選抜トーナメント最終日。
決勝戦です!
ここまで勝ち進んできました。
大丈夫・・・きっと大丈夫!
でもやはり一抹の不安は拭えず、マルチェロくんに応援を願い出ます。
マルチェロにはずっと支えてもらいました。
魔獣討伐の名目で来る日も来る日も各ダンジョンへ誘い、トレニアのステータス充足を手助けしていただきました。
その間不思議な程、彼に断られることはなくて。
さすが騎士隊所属といえましょうか。
彼自身、魔獣討伐は毎日の日課。
だからトレニアに付き合うのも苦でなかったからかもしれません。
トレニアにとってマルチェロはとても身近に存在する目標とする人です。
自らも騎士隊の鎧に身を包み、マルチェロと肩を並べて王国に尽くしていきたい。
だから絶対ーー負けたくない。
***
心を落ち着けるため深呼吸を繰り返します。
対戦者と向かい合い対峙したところで、審判が進み出る足音が止まりました。
なっ、なんとーッッッ!!? Σ(◎Д ◎;
うちの旦那サマじゃ
ございませんか!!?
きっ、聞いてないよマルチェロくん!
どんだけ人が悪いんだよ!!www
マルチェロ「緊張が解けるかな~って思って^ ^」
いや、逆です!
別の意味でまた緊張です!w
いかんいかん・・・集中せねば!!
マルチェロくんの掛け声が響き渡り、決勝戦がスタートしました。
試合はそれほど長い時間ではありません。
わかっているのに、感覚が麻痺するのかとてつもなくスローに思えます。
試合前のリサーチで相手が剣を扱うことを知っていたので、今回は相手が苦手な銃を選びました。
能力値はもちろん大事ですが、武器選びも疎かにしてはならないことをダンジョン探索をするうちに嫌というほど学んだわけです。
騎士隊入隊を目指しているのでここはトレニアも剣で臨みたい、また臨むべき場なのかもしれませんが、まず何より第一にこの選抜を勝たねば全てに意味がありません。
背に腹はかえられない・・・そんなところですw
よかった・・・!
勝ちました!!
途中押される場面があり焦りましたが、見事!
勝利を収めることができました!!*\(^o^)/*
ありがとうマルチェロくん!
本当にありがとう!ヽ(;▽;)ノ
***
試合が終わり、決勝戦の審判を務めたマルチェロの掛け声ですぐに表彰式が執り行われました。
マルチェロと代わって現れたのはーー
おッ!お義父さん!!
旦那には試合を見守られ、義理の父には讃えられ・・・こそばゆいったらw
そしてやりづらいったらありゃしないw
義父からの申し渡しにより、こうしてトレニアはめでたく来年騎士隊に入隊が決まりました☆
夢にまで見た伝統あるローゼル騎士隊・・・
頑張ります!!
***
さて、騎兵選抜トーナメントも終了して早々。
マルチェロくん、私の事すごい好きなんでしょw
父親が近くにいることを厭いもせず、すっかり甘い顔になっていたマルチェロに誘われてお疲れさんデートに繰り出すイロハ家夫妻でした^ ^
マルタ「すっかり煩悩まみれだなマルチェロよ^_^;」
微笑ましそうに見守るマルタのそんな声が聞こえたような気がしました。