*204年*鼓動
グロッサム・・・!?
帰宅してすぐ、階段から視線を感じ目を向けたところーー剣を手にした妹が!!(゚д゚|||
もしや、最近できた恋人と上手くいってないのかしら・・・にしても過激すぎるw
こちらがキクのすぐ下のヤバい妹に捕まったの恋人、ヒエロニムスくんです!
ゲームを進めていた当時は全く気づいておりませんでしたが、彼の居住先は『魔銃導師居室』。つまりご両親のどちらかが導師様ということです。
彼自身はどんな道を選んでいくのでしょうね(^^)
いやぁそれにしても背筋が凍る・・・。
どんな修羅場が待ち受けているのでしょう( ▽ |||)
※ヴェスタの剣ですwお守りですw
***
血の気が引く不穏な様子のグロッサムを目撃してから数日が経ち。
エルネア王国は残暑も和らぐ秋を迎えておりました。
牧場では、今度はこの二人が目も当てられないイチャつきぶりを発揮。゚+.( °∀°)゚+.゚
なんかもう色々ツッコミたい一場面w
ラダ乳はさんでキラキラ見つめ合いながらめくるめく思いを浮かべるのやめようゼw
子供が見てるんだよ~~!!!(^_^;
ハッと我に返ったキクが場所を移すことを提案しかけたその時。
一呼吸早く、アンドレスの方から神殿へと誘われました。
断る理由などありません。
手と手を取り合った二人は牧場を後にします。
ーーこの時はまだ、予感のようなものを認識はしていませんでした。
けれど道中、ふと、アンドレスの面差しに緊張が走っていることに気がつき。
何か決意を秘めているーーその緊張感は、何か普段とは異なる状況をキクに勘づかせ、胸を心地良く高鳴らせるに充分な力を有していました。
アンドレス「今日は、その・・・聞いてほしいんだけど」
数多の花々が咲き誇る神殿のアトリウム。
色とりどりの目映さに一瞬目がくらみます。
アトリウムの奥、神殿入口近くまで歩を進めたアンドレスが突然キクに向き直り、いつもの無表情とは違う真剣な面持ちでおもむろにそれを告げてきたのでした。
ーー『結婚』!!!
キクの耳に、衝撃的な、けれどどこかで待ち望んでいた言葉が飛び込んできたのです!
互いの想いを確かめ合った1年前のあの日のように、心震わす言葉がアンドレスから放たれたのでした。
彼らしくない赤らんだ顔が本心を物語っていて、つられるようにキクもまた・・・いや、きっと彼以上に、思わず顔を手で覆ってしまうほど紅潮してしまい汗が吹き出ます。
ーー心臓が壊れてしまいそうーー
バクバクと早鐘を打つ鼓動は、果たして自分のものなのか、彼のものなのか。
真っ直ぐに見つめてくる空色の瞳がキクに答えを求めます。
キク「嬉しい・・・」
もちろんだよ、と当たり前に頷きました。
それを見て、聞いて。アンドレスは彼らしくないガッツポーズを決め歓喜の声を上げたのでした。
突然の騒々しさに、木の葉に紛れて羽を休めていた小鳥たちが驚いて飛び立ちます。
急な羽ばたきで、アトリウムを鮮やかに飾る花びらがはらりはらりと。まるで二人を祝福するかのように舞い落ちては風をはらみ、くるくると絶え間なく宙を踊り続けます。
熱が冷めやらぬ眼差しでキクを見つめたアンドレスは淀みなく言いました。
アンドレス「二人で幸せになろうね」
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