*192年*マルチェロ
〜前回のあらすじ〜
近衛騎兵のマルチェロ・オルコット(10)と交際を始めた旅人トレニア・イロハ(6)でしたが、王国のシステムを理解していないがゆえに起こる彼とのすれ違いに悶々とする日々を送っていました。
悩みを抱える中、そんな彼女の傍らにいつも現れたのはケサーリという一人の青年・・・。
***
ケサーリ「トレニア。俺とどっか行こう?」
トレニア「あっ・・・えーと・・・ごめんね」
頑固一徹な彼です。初めてデートに誘われたあの日から何度断ろうとも一歩も引きません。
トレニアとしても彼のそうした真っ直ぐな所に好感が持て、心の揺らぎを意識せざるを得なく戸惑います。
・・・うーーむ、悩ましいwww
好み顔なんです!もうそれに尽きるw
ただすでにマルチェロとお付き合いしています。それに王国を護るローゼル騎士隊に所属している実力者ですので申し分ありません。
騎士隊はトレニアの憧れ。
甲冑に身を包み街を闊歩する姿に、一目で心奪われました。
マルチェロと知り合えたから余計にそう思えるのかもしれません。
いつしか彼自身が憧れと尊敬の対象となっていました。
甘い言葉もお手の物ですし!!!
デートのタイミングが合わないことからの不満に振り回されていましたが、トレニアはケサーリとのこの一件で視界が晴れました。
騎士隊に所属し王国を護る重責を担うマルチェロ。トレニアと出会う10歳まで、ただひたすらに剣技を磨き王国に尽くしてきたのでしょう。
ーーマルチェロくんに、会いたいな。