*203年*くろがねの盾
想いが通じ合ったアンドレスとの初デート☆
街門広場のベンチですでに待っていたキクを見つけて駆け寄るアンドレスは、普段の調子からは考えられないくらいの浮き足だった様子です(^^)
これまでずっと同級生として互いに過ごしてきましたから、いざ恋人同士へと関係性が改まるとやはり照れくささが先立ち、一緒に歩くことにすらもこそばゆさを感じてしまいます。
だからでしょうか?
アンドレスの後ろをついていくという立ち位置に、キクは自分でも意外でしたが安堵感を覚えておりました。
辿り着いた場所はシズニ神殿。
手入れの行き届いた美しいアトリウム。
風に乗って、花々から調香された香水の匂いがほのかに漂ってきます。
そんなとても素敵な雰囲気の中、真剣な面持ちのアンドレスが紡ぐ熱い言葉はキクの心をしっかりととらえて離さないのでした。
だから、これほど急なお願いにも何の疑問も持ちませんw
て、手料理???
急も急すぎて、ただただ驚きましたがそんなこともあるのかとw
恋人関係になりたてのハイテンションな時期ゆえに、何でも受け入れてしまえる魔法がキクにはかかっていますw
ミッションだったとは~~!!!(^∇^;
***
キクの自由気ままな初カレ・アンドレス。
あの・・・
イチャつくのは
結構なんですが! !
墓地ですから、ここ・・・w
けれどこれはアンドレスなりの考えがあっての行動だったのです。
お気づきでしょうか?
キクの近くに例のダニール、バルタザールがいることを!
うっかりであったとはいえ先にダニールと幸運の塔を訪れていたことを知ってか知らずか、アンドレスは彼を目の敵にしているようなのです(^^;
だから、キクと特別な関係なのは自分だ(*ಠ_ಠ)ということを故意に見せつけますw
アンドレスと2回目のデートを約束していた日の朝もそうでした。
墓地であんなシーンを見せつけられたにも関わらず、納得しきれないでいるダニールはキクを渡したくない一心で食い下がってくるのです。
きちんとお断りをしたのにアンドレスがここでも牽制を(^^;
傍らにまだダニールの姿があるというのに・・・(^^;
ついでにキクの周りに集う男たちにも聞こえるように言いのけます。
そして極めつけw
キクがきっと喜びそうだと作ってきてくれたのでしょう。
料理の腕を上げるべく自宅キッチンに立っていたキクの元を訪れたダニールの手には、かわいらしいイムマシュマロが籠いっぱいに盛られていました。
その健気な優しい気持ちに触れてしまえば、もしかしたら次第にでも、キクの心は揺れてしまうかもしれません。
それを察知したのかどうか・・・それはわかりませんが、やはりアンドレスが行く手を阻みーー
連れ去ったのでしたw
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先日の朝、カーテンを開けると真っ白な雪景色!
驚きもそこそこに、いくつになっても初雪に心躍らせる自分を発見しましたw