*203年*秘めた葛藤の真実
星の日の翌日。
キクは交際中のアンドレスと約束のデートへ☆
本日の行き先はウィアラさんの酒場です(*^_^*)
去り際のウィアラさんがニヤリとほくそ笑んだ気がして、キクの顔は紅潮しました(///∇///)
何となく照れくさいものですねw
アンドレスはエルネア王国定番料理・ポマロパスタを注文。
キクはバーナのポマロ煮を注文しました。
バーナは秋の味覚ですからこの時季に堪能しなければ♪
お食事デートだと普段なかなか語り合えないことも話せるのでよいものです(^^)
ものぐさイメージのアンドレスからこんな発言も飛び出すほど!
親密さが増したのか、以前水源の滝でのデート時に撃沈した同じ台詞が、今度はめでたく受け入れられました!w
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さて。父と母が所属するローゼル近衛騎士隊で行われております、来期の序列決定戦となるトーナメント。
勝ち進んだ4名の隊員が準決勝戦を迎えます!
22日/パメラ・カブレルVSアイマル・キャニング
トレニア母さん、またナタリーさんと対戦です。
この二人は本当に因縁の関係ですね~(^_^;
父の弟、神官のケサーリ叔父さんの号令にて試合開始です。
ナタリーさんが熟年の年齢に達し、髪が白く変わっています(◎_◎)
母が先行で攻めてはおりますが・・・
あ~あ~あ~(ー_ー;
熟年になったら輪をかけてヒドイw
彼女が銃をこよなく愛する騎士だということは大分前から知っていたことですが、それに加えこの度はお守り『ヴェスタの宝剣』まで携え試合に臨んできています!!
勝てるわけ
ねぇぢゃん。
勝負は勝負・・・それはわかってますが。
勝ってナンボの世界だということも理解していますが。
剣を生業とする騎士の特色を常時逸脱して銃を構え。
戦闘中、攻撃力・防御力・HPそれぞれが20%も上昇する宝剣で自らを固め。
昨年決勝にてナタリーさんと対峙した母は、彼女のこの銃装備の前に敗れて隊長職を辞することとなり、副隊長へ降格と相成ったのでした。
当時を上回る今年の出で立ちには本当に驚くばかりです。
ーーと、そんな時。
キクの中にふと、新たな見解が生まれたのでした。
ナタリーさんは騎士隊トップの座を欲しているのではなく、ただ純粋に、母トレニアに負けたくない・・・その思いだけだったのかもしれない、と。
幼かったキクの深く知るところではない、若かりし頃の二人の歴史。
旅人から帰化し国民となった母。王国で生まれ育ったナタリーさんにとって母トレニアという人はよそ者に過ぎず、生粋のエルネア王国民ではない出自がネックであり、プライドの高い彼女にとっては受け入れ難い人物だったのかもしれません。
いや、出自がネック、というより。
他国出身の母がエルネアの王の下で国を守る重職に就くことを快く思わなかった、の方が適切でしょうか。
そんな考えがよぎると、ナタリーさんのこれまでの行動にどこか理解が及び、彼女が抱え込んでいただろう葛藤にもキクは思いを馳せることができたのでした。
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母たちの試合の翌日。
22日のパメラVSアイマル戦ではパメラさんの勝利が確定し、更に翌日の23日にいよいよ行われた決勝戦では現隊長・ナタリーさんが優勝の錦を飾りました。
これにて、203年の近衛騎士隊トーナメントは閉幕です!
(^^)/(^^)/読者様募集中(^^)/(^^)/
記事中『騎士なのに銃使い』のうんたらを書きましたが、あくまでもキクの主観での話ですので!ワーネバのモットー "Freedom" で楽しみましょう(*^∇^*)
お礼が最後となり恐縮ですが、スターを下さった皆様、ありがとうございます♪